大手企業にとっての儲かるビジネスは、必ずしもベンチャー企業にとって魅力的とは限りません。
情報サービス業も同じで、成長分野とみられているクラウドサービスは設備産業化していますし、体力勝負のグローバルITサポートも、ベンチャーがおいそれと参入できるような領域ではなさそうです。
しかし、チャンスがないわけではありません。例えば、再生可能エネルギーなどの分野を複合的に組み合わせていくことで、新しいチャンスが生まれる可能性は十分にあります。
ベンチャービジネスの基本は、大手が参入できないニッチな領域でノウハウや資本を蓄積し、チャンスをつかみ取っていくこと。幸い日本のIT領域には、それなりのベンチャー層が存在しています。
その一つ、ルートレック・ネットワークスは、農業とM2M(マシン・ツー・マシン)を組み合わせたビジネスを立ち上げようとしています。2013年は、こうしたベンチャービジネスが一つでも、二つでも花開くことを期待したいものです。(安藤章司)
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ルートレック、農業向けのM2Mシステム「ZeRo.agri」を明治大学と共同開発メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.12.27」より