ビジネスインテリジェンス(BI)とビジネスアナリティクス(BA)製品のリーディングカンパニー、SAS。創業以来、37年連続で増収を果たしているというから驚きです。米ビジネス誌『Fortune』では、「最も働きがいのある企業」にも選ばれました。
SASの存在感は、ビッグデータ分析のニーズの高まりなどによって、日本でも大きくなっています。しかし、日本法人のSAS Institute Japanの吉田仁志社長は、「日本企業のデータアナリティクス活用度は、新興国にも後れを取っている」と危機感をあらわにします。
吉田社長の経歴をみると、伊藤忠に入社後、スタンフォード大学大学院コンピュータサイエンス研究科で修士号を取得。さらにハーバード大学ビジネススクールでMBAを取得し、その後は外資系企業日本法人のトップを歴任するというまさにビジネスエリート。
涼しげな風貌と合わせて、クールなキャラクターの方かと想像していましたが、「これからの日本産業界の発展にとって、アナリティクスがいかに重要か」を説く語り口は、非常に熱っぽいものでした。SASを「最も働きがいのある企業」たらしめている一要素である経営陣のリーダーシップ。その一つのかたちが現れていたような気がします。(本多和幸)
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<トップインタビュー>SAS Institute Japan 社長 吉田仁志メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.28」より