1月下旬に東京の街を歩くと、ショーウィンドーに「FINAL SALE」の開催を知らせるポスターが目立ちます。家に帰って新聞を手に取ったら、米国のIT業界でも“売りつくしセール”が……。

 1月23日、IBMがx86サーバー事業をレノボに売却。29日には、グーグルがモトローラのスマートフォン事業をレノボに売るという記事が紙面を賑わせていました。米国のIT市場を率いる企業が、低利益のハード事業から撤退し、ソフトやサービスに力を入れる傾向が一段と顕著になっていることを肌で感じます。

 IBMのx86サーバー事業とグーグルのスマートフォン事業を相次いで手に入れた中国の大手コンピュータメーカー、レノボ。2013年に世界のパソコン市場で首位を獲得し、各国で力を発揮しています。これからIBMとグーグルの技術リソースを活用して、サーバーやスマートフォンの領域でも、確たるポジションを築こうとしています。背景には、いくら中国の巨大なパソコン市場を握っていても、パソコンだけでは継続的な成長は難しいという判断があるのでしょう。

 ハードで利益の捻出が困難になったIBMやグーグルのピンチは、レノボにとってはチャンスになります。2004年にIBMのパソコン事業を買収し、10年も経たないうちに世界トップのパソコンメーカーになりました。そんなレノボですから、今後はサーバーとスマートフォンの市場でも恐るべき存在になるのは、想像に難くありません。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
レノボが世界のパソコン市場で首位に、IDC/Gartnerの調査
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.3」より