富士通の山本正已社長は、中国市場との関係について「つかず離れずが大切」と話しています。日系企業にとっての中国は、何が起こるかわからないリスクがありますが、手放すわけにもいかない。近づきすぎてもダメで、離れるのもダメというわけです。

 アジアでのビジネスをサッカーの試合にたとえれば、さしずめ反日感情が強くないASEANが「ホーム」で、中国が「アウェイ」といったところでしょうか。山本社長は「ホームでしっかり点数を稼いで、アウェイでは負けないようにするのがポイント」と指摘します。

 中国、ASEAN、南米のグローバル市場に、仮に優先順位をつけるとすれば? という質問には、「ASEAN →中国→南米」と回答。南米市場への進出を戦略的に進めているNTTデータあたりは、おそらく「南米」を目下の重点市場と位置づけているのかもしれません。

 「成長市場で稼ぐ」という目標を見失わず、また特定の市場に偏ることなく、「つかず離れず」のバランス感覚を大切にしながらビジネスを展開していくことが求められているといえそうです。(安藤章司)

【富士通山本社長の記事はこちら】
富士通 社長 山本正已 2014年は収穫に向けた重要な年
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.20」より