4月9日にWindows XPのサポートが終了してから、はや2週間がたとうとしています。XPからのOS移行は当初の見込みよりも進み、調査会社のIDC Japanによれば、2013年12月末で法人向けのXPパソコン残存数は全体の17%にあたる600万台ほどまで減少し、今年6月末には6.6%、241万台まで減少する見込み。当初の予想よりも移行が進み、日本マイクロソフトも4月9日時点で目標としていたXP PCの残存率10%以下という目標を達成したという手応えを表明しました。
ここまでは、PCメーカー各社とも、極端にいえば「何もしなくても売れる」状態。しかし今後、PCの端末ビジネスをどう舵取りしていくかという大きな課題が残っています。
BTO PCブランドの先がけとして1993年に創業したエプソンダイレクトは、ニッチではあるものの、明確な強みをもつ製品群を武器に、法人向け市場でPCビジネスをこれからさらに成長させようと奮闘しています。
チャネルもキーポイントです。強力な販売網をもつエプソン販売を経由した商流で、中小SIerなどとの連携にも積極的。製品戦略とパートナー戦略の両面で、今後のPCビジネスのあり方に大きな示唆を与えてくれそうな取り組みを展開しています。
恥ずかしながら私も、自宅では、かなり最近まで某大手BTOメーカーのWindows XP搭載PCを使っていました。数か月前、どうせ使えなくなるなら遊んでみようと、LinuxディストリビューションのUbuntuを入れてみたところ、これが思いのほか快適で使いやすく、「このままでもう何年か使えそう」と考えていたのです。すると、なんと4月8日に、そう、まさに4月8日にHDDが壊れてしまいました。時限爆弾ではないと思うのですが……。(本多和幸)
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エプソンダイレクト 省スペースPCを特定業務向けに訴求 従来モデル比200%の成長を目指すメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.4.22」より