3月26日、カメラ専門店のレモン社の新店舗、三越日本橋店がオープンしました。レモン社はほかに銀座と新宿にお店があって、ともに熱心なカメラ愛好家が訪れる店として業界では有名です。一方、三越日本橋店は百貨店へのテナント出店で、主婦や家族連れをターゲットにしています。

　これまでの客層とはまったく異なる層に向けて三越日本橋店が取り組んでいることは、写真撮影の楽しさを伝えること。カメラや関連製品の販売だけでなく、サービスを充実させました。実際に、百貨店に来た買い物客が興味を示して立ち寄っています。

　カメラ機能を搭載するスマートフォンの登場で、写真撮影は身近なものになりました。それどころか、スマートフォンのカメラにもの足りなさを感じているユーザーがデジタルカメラ、それもデジタル一眼を中心に購入するという流れができています。

　しかしレモン社が提供するサービスは、初心者から愛好家へとお客様を育てていくもの。写真撮影後の満足度向上に取り組んでいるのです。デジタルカメラを購入する本当の意味を伝える取り組みだと感じました。（佐相彰彦）

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＜地域No.1店舗の売れる秘訣＞レモン社 三越日本橋店――百貨店内の出店という新しい試み　写真撮影の「楽しさ」を伝える