東京・新宿にある中古カメラ専門店、レモン社新宿店が堅調に売り上げを伸ばしています。レモン社の2号店であるこの店舗では、程度のいい中古カメラを買い取って、それほど日がたたないうちに売れていきます。また、フォトスタジオでの撮影サービスは、就職活動やパスポートの証明写真用として手軽に撮影できると好評です。売り上げは前年を上回る月が多いとのことです。
今でこそ順風満帆ですが、店長は「これまで何度も閉店を検討した」と打ち明けてくれました。は2011年3月のオープン予定が、東日本大震災の影響で1か月遅い4月に延期。しかもこの間、そもそも2号店を構えることが本当に収益増につながるのか、という話も出てきたそうです。
レモン社の商品である中古品は、早く売らないと商品の“鮮度”が落ちてしまったり、価格設定が難しかったりと、新品以上に過剰在庫に気を配らなければなりません。1号店の銀座教会店だけでは売りさばのに時間がかかる。そこで、結局はオープンしたのですが、今度は震災の影響で、消費者の購買意欲が低下。これに輪をかけて、銀座教会店の高級中古カメラ販売店というイメージが先行し、カメラ激戦区の新宿で生き残れるのか、という見方が出てきました。実際、オープンしてから1年弱は、ほとんど売れなかったそうです。
こうした苦難を乗り越えたからこそ、今のレモン社新宿店がある。記事では、これまでの軌跡と今後について、店長に話を聞きました。(佐相彰彦)
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<地域No.1店舗の売れる秘訣>レモン社新宿店――苦難を乗り越えて成長軌道に乗る 買い取り・販売ともに順調メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.10.20」より