先週の木曜日、オリックスが弥生を買収するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。当日は緊急記者会見が開かれ、本紙の記者も駆けつけましたが、これは一種の儀式のようなもの(といっては失礼でしょうか)。公式発表以上の情報は、なかなか得られなかったようです。
弥生の岡本浩一郎社長は、引き続き同社の経営にあたり、経営方針にも変化がないということでしたが、ご自身のキャリアについて実際はどのように考えていらっしゃるのか、気になるところです。
一方で、弥生はこの衝撃の発表の翌日、外部アプリケーションやサービスの業務データを自動取込み・仕訳して弥生製品に反映する「YAYOI SMART CONNECT」を、リクルートライフスタイルの無料POSレジアプリ「Airレジ」や、スタンドファームのクラウド請求書管理サービス「Misoca」と連携させることを明らかにしました。
スモールビジネスのIT化促進に大きく貢献している新興クラウドベンダーとの協業は、弥生のクラウドへの姿勢を反映しています。オリックスグループ入りすることで、こうした動きがさらに強まるのでしょうか。小規模事業所向け業務ソフトの王者は、大きな変革のときを迎えています。(本多和幸)
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オリックスが弥生を買収、年内をめどに発行済み株式の99.9%を取得メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.11.18」より