日立製作所は、2014年度(15年3月期)第3四半期の連結業績を発表しました。3Q累計の売上高は前年同期比0.6%増の6兆8180億4700万円、営業利益は同9.0%増の3221億8500万円でした。

 全体をみれば堅調に成長していますが、すべての事業が順調というわけではありません。例えば、3Q累計の中国の売上高は、同4%増の7848億円と、日立製作所の海外事業でもっとも売上高が大きく、社会・産業システム部門の昇降機事業などが好調でした。しかし、情報・通信システム部門では、SI子会社の日立(中国)信息系統(HISS)について、業績不振が続いたことから、清算する決断を下しています。

 日立製作所は、HISSの事業については、情報・システム分野の中国グループ企業への継承を検討していますが、HISSの現地従業員については、労働契約を解除する方針です。これを受けて、すでに現地の日系SIerの間では、「HISSの優秀な人材を自社に取り込みたい」と、人材獲得合戦が始まりました。

 HISSの清算後、日立製作所が中国の情報・通信システム分野をどう伸ばしていくのか、今後の展開から目が離せません。(上海支局 真鍋武)

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日立製作所 中国SI子会社のHISSを清算 業績不振で将来性見込めず

メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.2.6」より