日系ITベンダーの中国ビジネスの市場環境は、ここ数年で激変しています。対日オフショア開発では、人件費高騰に加えて、急激な円安元高が進行。これによって、中国国内向けのITビジネスに舵を切るベンダーが増えています。

 中国国内向けビジネスでは、現地の日系企業をターゲットとするケースが大多数を占めています。しかし、最近取材したある日系大手SIer幹部は、「最近では、中国の日系企業からの案件獲得は、日本国内以上に難しくなっている」と語りました。

 理由は、競争関係の激化。日系ITベンダーが増えていることに加えて、中国のローカルITベンダーも台頭。当然、外資系ITベンダーもいます。つまり、中国全体からみれば微々たる市場でしかない日系マーケットで、日系・外資系・ローカル系のベンダーがしのぎを削っているのです。

 市場環境の変化が激しいだけに、適切なタイミングで事業の見直しを図る必要があります。日立製作所では、中国のSI子会社とオフショア子会社の清算を決断。現在、手続きを進めているところです。今後は、現地のグループ会社への事業継承などを通じて集約を図ることで、体制を強化していく方針です。(上海支局 真鍋武)

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日立製作所 中国SI子会社清算の真の狙い ハードとソフトの融合でシナジー創出
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.3.27」より