今日のひとことWeb版

セキュリティ強度とコストとのバランス

2015/07/09 15:26

 大切な情報は集中的に管理すべきなのか、それとも分散して管理すべきなのか――。

 ここ数年、世界規模で勢いよく企業ユーザーを増やしている米Boxは、「1か所に集めて集中管理したほうが情報セキュリティを高められる」と考えているようです。

 すでに米ゼネラル・エレクトリック(GE)の従業員約30万人、英大手製薬会社アストラゼネカの同約5万人といったユーザーを抱え、直近ではNTTコミュニケーションズや米IBMとの協業にも至っています。

 少なくともアメリカの潮流をみると、集中管理のほうがセキュリティを高められると読み取れます。しかし、一方で日本が国を挙げて導入準備を進めているマイナンバー(社会保障・税番号)制度は、分散管理が基本です。

 どちらの方式も一長一短がある印象を受けるものの、今のBoxの勢いをみる限りにおいては、集中管理のほうが企業ユーザーが求めるセキュリティ強度とコストとのバランスが取りやすいといえるのかもしれません。(安藤章司)

【記事はこちら】
ボックスジャパン 代表取締役社長 古市克典 企業のコンテンツプラットフォームを狙う
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.7.9」より
  • 1

関連記事

NTTコムと米Box、「Box over VPN」を共同開発、セキュリティ能力の一段の向上を目指す

<NTTコミュニケーションズ>クラウド再販でビジネス拡大!「Cloudn」のパートナーポータルで面倒な管理稼働を一気に削減!

NTTコミュニケーションズ 安心して利用できるようにするためのグローバルICTインフラへのこだわり

ドロップボックス・ジャパン 代表取締役社長 河村浩明