ソフトウェアの開発方法は、いくつかの種類があります。代表的なものは(1)最も古典的な手組み、次に(2)パッケージソフトをもとにしたカスタマイズ、(3)GeneXusに代表されるようなプログラムの完全自動生成、(4)サービスを組み合わせるSOA(サービス指向アーキテクチャ)あたりでしょうか。
海外向けERP「A.S.I.A.」など、長年にわたってERPの開発に従事してきたGCT研究所の岡部摩利夫社長は、SOAを企業で使う業務システムに特化させるかたちで、新しく「GOA=業務指向アーキテクチャ」を提唱し、実践しています。
業務に特化したサービスコンポーネントを組み合わせることで、開発スピードはざっと4倍に速められるそうです。社名の「GCT」も“業務コントロールテクノロジー”の頭文字をとったそうです。業務ソフト開発への熱い思いが伝わってきます。
オブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」など日本発のプログラミング技術が世界に広まることは、日本のIT産業の地位向上につながります。GOAもこれまでにない開発手法として、ぜひとも世界で高い評価を得てもらいたいものです。(安藤章司)
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<SI論 システム開発はどう変わるのか>第15回 GCT研究所 GOAで“第4のSI”を提唱メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.5」より