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「独身の日」を日本が輸入!?

2015/11/17 15:26

 11月11日が、中国で何の日として親しまれているか御存知でしょうか。1(独り身)が並んでいることから「独身の日」。近年、深く中国国民に浸透してきました。

 「独身の日」の風物詩といえば、ECモール各社による大規模セール合戦です。デートをする相手がいない独身者は、家に籠ってネットに励むといったイメージから、EC事業者はこぞってこの日に合わせて、格安割引やキャンペーンを実施。最近では、独身者に限らず、既婚者も含めた一大イベントと化しています。

 中国EC最大手のアリババグループでは、1日限定の特別セール「2015 11.11 Global Shopping Festival」を開催しました。その結果、1日だけで総売上高143億ドルを記録。前年と比べて60%増加と、「独身の日」の影響力は年ごとに強まっています。

 こうした消費者の購買意欲を高める効果に目をつけて、今年は日本の企業も動き出しました。ヤフー、ファミリーマート、ソフトバンク、TSUTAYA、Tポイント・ジャパンの5社は、11月11日を「いい(11)買物の日」と定めて、大々的なキャンペーンを実施。日本でも今後、大規模セールを期待できる日として浸透させていく模様です。

 ちなみに、私は独身の日にECモール「京東商城(JD.com)」でトレーニング道具を大人買い。ただし、物流網がパンクしたのでしょうか。自宅に商品が届いたのは週末と、予定よりかなり遅れました。この日に備えた体制整備には、改善の余地がありそうです。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>「独身の日」でECが活況
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.17」より
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