米CAテクノロジーズの年次イベント「CA World '15」を取材するため、会場となるホテルのあるラスベガスに来ています。ラスベガスといえばカジノとエンタテインメントのイメージですが、ホール併設の巨大ホテルが多いことから、一年中あちこちで企業イベントが開催されています。私もIT関連のイベント取材で何度もこの街を訪れています。
米国に来る度、視察と称して個人的興味を満足させるために立ち寄っているのが、全米最大の家電量販店チェーン「Best Buy」の店舗。今回も、イベント開幕前日の空き時間にちょっとのぞいてみました。約1年前に来たときより大きくなっていたのが、「connected home」売り場。温度計、監視カメラ、スマートロック、照明などのインターネット接続型家電を集めたコーナーで、ここに置かれる商品の数は(感覚値ですが)1年で倍近くになったように思います。お店全体のなかでは小さな売り場ながら、成長のスピードはかなり速いといえます。
コネクテッド家電とはいっても、現在のところ、スマートフォンから機器の操作ができるという程度の製品が主流です。しかし、これらの機器が横につながると、状況を認識して家をコントロールするということがどんどん可能になりそうです。上に挙げた製品カテゴリをみて、誰もがいろいろな連携ソリューションを思いつくのではないでしょうか。個別の製品ではイメージしづらかった将来像が、一つのコーナーにまとまることでみえてくる。「売り場」がもつ力をあらためて感じました。(日高彰)
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<家電なんでも分析>「何かとつながる」伸びる予兆 カメラをドローンに搭載メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.19」より