日系IT企業にとって、中国の内陸地域といえば、オフショア開発のイメージが強いのではないでしょうか。実際、安い労働力やソフトウェアパークの優遇策などを生かして、武漢や西安、済南などに日系IT企業が進出しています。
企業を誘致して雇用を創出すれば、地方政府としても、産業を育成して税収増につなげられるわけです。最近では、オフショア開発以外のモデルで、IT企業の誘致につなげようとする地域が出てきています。
例えば、貴州省は近年、ビッグデータ産業の育成に注力しています。年間を通して涼しく、災害が少ない気候や安価な電力価格を生かして、データセンター事業者やインターネット企業の誘致につなげています。
先日、上海で開催された同省のビッグデータ産業説明会では、秦如培・常務副省長が、「貴州省共産党委員会は、常にビッグデータ産業を第一の重大戦略に位置づける」と明言しました。(上海支局 真鍋武)
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中国貴州省 ビッグデータ産業を最重大戦略に 外部からの投資呼び込む メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.12.4」より