基幹系システムにも新しい価値が求められるようになっています。フロントエンドのアプリケーションと連携させて、基幹システム内に蓄積されているデータを、ユーザーのビジネスの成長のために役立てるという発想が、新世代のERPや業務ソフトでは出てきています。

 大企業向けのERP市場を牽引するトップベンダーであるSAPも、まさにそうしたコンセプトで、インメモリDB/コンピューティングプラットフォーム「HANA」上に、次世代ERP「S/4HANA」を新たにつくりあげ、今年、日本でもリリースしました。従来のERPをアップデートしたものではないという点が最大のポイントです。基幹系システムが提供する価値に対する市場の期待が、従来とは桁外れに大きくなっていることの証といえるかもしれません。

 ただし、当初リリースされていたのは会計ソリューションのみ。11月に、ようやくフルラインアップが出揃いました。ライバル企業も、基幹系システムとしての新しい価値を訴求すべく、SAPに先駆けて、次世代ERPと呼ぶべき製品を続々と市場に投入しています。トップベンダーの準備が整ったことで、競争は俄然激しさを増しそうです。(本多和幸)

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SAPジャパン 新世代ERPの激戦を勝ち抜けるか S/4HANAのフルラインアップが出揃う
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.12.8」より