今日のひとことWeb版

真の規制緩和を求む

2015/12/18 15:26

 16日に開幕した「世界インターネット大会」では、予定通り開幕式で習近平国家主席が基調講演をしました。習国家主席は、「法にもとづいた良好なインターネット秩序を構築し、インターネット空間を“無法地帯”としない」と述べ、政府批判などに対するインターネット規制を強める考えを示しました。

 今後も中国では、FacebookやTwitterが使えない状態が続きそうです。イベント会場内で提供されたWi-Fi網では、参加者への配慮として、例外的に上記のサービスにもアクセスできたのですが……。中国の主張に賛同しない西欧諸国からの批判が高まることが予測されます。

 大手メディアは、上記のインターネット規制に焦点をあてた報道をしていますが、習国家主席は講演のなかで、中国の法人IT市場についても言及。外資企業に対して、市場を開放する姿勢を示しました。ただし、こちらも現状は、十分に市場が開放されているとはいえない状況です。今後の規制緩和が望まれます。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
世界インターネット大会が開幕、習近平国家主席が基調講演、外資に市場提供の姿勢示す
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.12.18」より
  • 1

関連記事

世界インターネット大会が延期 重要人物の出欠可否が影響か

IDC中国 「第13次5か年計画」を分析 新たな10大キーワードを公表

習近平あらわる