来週、中国で開催されるインターネットに関する国際会議「世界互聯網大会」に、習近平国家主席が出席することが明らかになりました。同大会は、もともと10月末に行われる予定でしたが、開幕直前に延期が発表され、中国メディアは、「(中国政府や企業などの)ある重要な人物が参加することになったためだ」などと分析していました。
昨年の第一回大会には習国家主席は出席せず、祝辞を送るにとどまっていました。それが今回は、開幕式で基調講演を行う予定です。このことは、中国政府のインターネット分野に対する関心が相当に高まっていることを意味します。実際、今年から中国政府は「互聯網+」行動計画を掲げ、伝統産業のインターネット化を推進しているほか、外交の場でもサイバーセキュリティが議題に上っており、中国政府はインターネット分野での国際的な影響力を強めようとしています。
今大会には、約120か国・地域から2000人以上の来賓が訪れる予定です。プログラムの詳細はまだ公開されていませんが、習国家主席の基調講演とともにイベントでどのような議論が行われるのか、注目です。(上海支局 真鍋武)
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世界インターネット大会が延期 重要人物の出欠可否が影響かメールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.12.11」より