日本では、新たな年の仕事が本格的に始まりましたが、旧正月にあたる春節の長期休暇を控えた中国では、年明け早々にもかかわらず、年末ムードが漂いつつあります。中国の企業は基本的に12月決算なので、年度末を終えて仕事は一段落。中国政府が全国人民代表大会を開催してその年の方針を定めるのも春節明けの3月です。そんなことから、春節までの約1か月は、活発に活動する企業があまり多くありません。

 ローカル企業だけでなく、中国の日系企業にも同様の傾向がみられます。ある日系ITベンダーの総経理は、「年明けから春節までの間は、日本に帰って仕事をする総経理が多いし、製造業の工場などでは、1か月程度操業を停止するところもある。正直、新年から春節明けまでは受注が減りがち」と話していました。そんなこともあって、この時期、日系企業の間では、年明けと年末をかけあわせた「新忘年会」が開催されるケースが多いです。

 とはいえ、年末ムードにのまれて仕事の手を抜くことはできません。好景気な日本のIT市場とは対照的に、中国の日系ITマーケットでは、2016年も市場環境の激化が予想されます。余裕のあるこの時期に、現状の課題と今後の戦略について見直しておく必要がありそうです。(上海支局 真鍋 武)

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中国ビジネスに未来はあるか 日系ITベンダー今後の展開シナリオとは
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.1.15」より