近年、クラウド会計ソフトの新興ベンダーは、業務ソフトのイノベーションを牽引する存在になっていますが、業務ソフト業界を取材してみるとおもしろいことに気づきます。
現時点では、こうした新興ベンダーが顧客対象のコア層と位置づけるのは小規模・零細企業です。顧客層が重なる既存の業務ソフトメーカーが彼らを強く意識するのは当然として、中堅・中小企業をメインの顧客とするような既存メーカーまでもが、彼らのソフトウェアやサービスの中身、さらにはビジネスモデルをよく研究しているのです。
新興ベンダーの戦略には賛否両論あるでしょうが、個人的には、市場にポジティブな影響を与えていると感じています。既存メーカーも、続々と独自色のある戦略を打ち出しています。業務ソフト市場は、今年、さらに熱くなりそうです。(本多和幸)
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freee 法人向けビジネスで狙うパラダイムシフト 税理士のパートナープログラムを刷新メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.1.19」より