「日本一の延長線上には世界一は見えなかった」と話すのは、米独立系大手データセンター(DC)事業者のエクイニクスの傘下に入った、ビットアイル(現ビットアイル・エクイニクス)創業社長の寺田航平氏です。

 今から16年前にゼロから立ち上げたビットアイルは、独立系DC事業者では国内トップクラスの優良企業に成長しました。ただ、そこから「世界一」への道のりは、エクイニクス傘下に入ることが最も近道と判断したとのこと。

 米エクイニクスによる330億円あまりの買収価格の提示は、旧ビットアイルの株主に満足のいくもので、なおかつ「独立系」の看板を掲げたまま世界一への道も拓ける。もし、失うものがあるとすれば、それは「私のオーナーとしてのこだわりくらいなもの」(寺田社長)だと。

 手塩にかけて育て上げたビットアイルのオーナーシップを手放しても、ビットアイルには世界に羽ばたいてほしいと願う複雑な思いがにじんでいました。(安藤章司)

【記事はこちら】
エクイニクス・ジャパン 代表取締役 古田 敬 日本をDCハブの拠点にする
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.2.25」より