インターネットや情報システムに接続された各種センサである「IoT」――。鉄道や道路、電気/ガスなど、今となっては社会インフラを支える重要な情報デバイスになっています。

 ここにきて、社会インフラを支える新しい「IoT」が一つ加わろうとしています。2017年以降、準天頂衛星の「みちびき」(いわゆる日本版GPS)の打ち上げが本格化することによって、日本の社会インフラを支えるにふさわしいセンサ情報が得られるようになる見込みです。

 位置情報は、これまで米国のGPSから得ていましたが、いかんせん他国のインフラに相乗りさせてもらっているため、自国で責任をもって運用することはできません。あくまでも個人のスマートフォンやカーナビの“便利ツール”として使う分には問題なくても、社会インフラの制御や、企業の基幹システムを預けるには心もとない状況でした。

 そう思っているのは、実のところ日本だけではないようで、20年頃までに、既存の米露に加えて、EUや中国、インドが相次いで、自前の衛星を使った位置情報サービスを本格的に始める予定とのこと。

 「相乗りのGPS」から、自国の社会インフラ、企業の基幹システムを支える新しいIoTとして、日本の「みちびき」を活用したビジネスが活発化する見通しです。(安藤章司)

【記事はこちら】
「みちびきビジネス」本格始動へ 衛星を活用したIoTの新境地
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.5.12」より