海外事業の立ち上げには、多大な時間と労力を要します。環境が整っている先進国ならばまだしも、それが新興国ならば、なおさらのことです。
例えば、ミャンマー。同国では、IT技術者はホワイトカラーのなかでも高級職で、潜在力の高い優秀な人材が集まっているのですが、現状、日系IT企業がオフショア開発の拠点を開設しても、すぐに実務を遂行できるわけではありません。
なぜなら、大学教育はまだ座学が中心で、新卒者は実践的なプログラミングの訓練を十分に積んでいないうえ、日本語もまったく喋れません。IT企業は、人材を採用した後に、数年かけて育成する必要があるのです。
しかし、こうした状況は、変わりつつあるようです。最近では、IT企業と教育機関が連携するなど、技術者の能力底上げを図る動きが活発化してきました。(上海支局 真鍋武)
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NTTデータ イントラマート、ミャンマーでパートナーイベントを初開催 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.11.18」より