記者という職業柄、注目ベンチャー企業の若手経営者にお話をうかがうことが多く、大変刺激になりますし、役得だなと思っています。個人的な印象ではありますが、とくにエンタープライズITの世界に近いエリアでビジネスをしている起業家は、総じて非常に志の高い人が多く、「大金持ちになりたい」とか「ビッグになりたい」といった動機よりは、社会変革に対するある種の義務感といいましょうか、せっかく与えられた能力を、社会をよりよくするために使うべきだという使命感をもっている傾向が強い気がしています。IT業界の明日を担う中堅・若手人材を紹介する、週刊BCNのインタビュー記事コーナー「FACE」では、そうした人材に多数登場してもらっています。

 ただし、一人のインタビュアーとしては、彼らの情熱や理想はすばらしいと思いつつも、綺麗にパッケージされたメッセージだけでなく、もっと等身大の人となりに迫りたい、おもしろい話を引き出さなければという課題を常に抱えています。その意味で、2月27日号の同コーナーに登場してくれたAPOLLO11代表取締役の吉丸彰さんのインタビューは、大上段に振りかぶった「立派な話」だけを聞かされるのとはまったく違い、「ぶっちゃけ話」連発で、本当に楽しいインタビューでした。記事でその雰囲気が少しでも伝わっているといいのですが。(本多和幸)