イギリスがEUから脱退する、しないで話題になっているブレグジット。欧州に進出する日本企業にとってみると、欧州市場の統括本社をどこに置くのかで悩むこともあるようです。

 NTTデータは欧州本社の実質的な機能をイギリスに置いているそうです。EUでビジネスをするならば欧州大陸に移しても差し支えない気がしますが、「コトはそんな簡単ではない」と、ロンドンで勤務する欧州ビジネス担当の土橋謙執行役員(NTTデータEMEA会長)は話しています。

 例えば、欧米企業がアジア太平洋(APAC)に進出する際、APAC本社をどこに置くのか――。東京や上海に置く場合もありますが、シンガポールの人気も根強くあります。その人気の背景には「特定国の色があまりつかない」「海外人材を受け入れる土壌がある」とのこと。

 なるほど、確かにドイツ、フランス、スペイン、イタリアのいずれも、その国の色が強くなりすぎると言われれば、そんな気がしてきます。EU市場全体を俯瞰できるという意味で、海を挟んだ島国イギリスの絶妙なポジションが、ブレグジットうんぬん以前に重要になってくるのかもしれません。(安藤章司)