▼安倍首相や都道府県知事の記者会見はいまだに「リアルイベント」として開かれているが、IT業界の取材に関してはオンラインも含めて記者会見がほとんどなくなってしまった。オンラインであっても主催者側にはそれなりの準備が必要なので、仕方のないことではあろう。緊急事態宣言が出た状況下でもある。

▼一方で個別の取材アポは、オンラインの取材が中心になってから、むしろ従来よりもスムーズに調整してもらえることが多くなったように感じる。ITベンダーによって状況は違うだろうが、在宅勤務が進んだことで取材対応者にスケジュール的な余裕ができているのかもしれないし、時間調整の自由度が上がったのは確かだ。

▼こちらも自宅、取材相手も自宅にいて、部屋着とまではいかないが、かなりカジュアルな服装でカメラ越しに会話を交わす。リアルな対面での取材と比べてコミュニケーションが難しくなることも想像していたが、それぞれのロケーションに由来するのか、お互いにリラックスして会話でき、思わぬ情報をポロッと漏らしてくれることも増えた気がしている。ITベンダーのみなさんは気を付けたほうがいいかもしれない。（霹）