今日は何の日

<今日は何の日>6月1日『チューインガムの日』

2022/06/03 09:00

週刊BCN 2022年05月30日vol.1924掲載

噛むことでさまざまな効果

 ガムの歴史は古く、西暦300年ごろのメキシコのマヤ文明までさかのぼるという。木の樹液を煮込み、それを固めて噛む習慣があったとしている。
 

 日本チューインガム協会によると、国内にチューインガムが初めて輸入されたのは1916年(大正5年)で、28年(昭和3年)に初めて国産のガムが製造販売された。国内で本格的に定着したのは第2次大戦後以降で、米国の文化に影響された若者を中心にガムの愛好家が急増、消費が大幅に拡大した。

 現在のガムは、チクルなどと呼ばれる植物性の樹脂やポリイソブチレン、酢酸ビニル樹脂などが原料となっている。水に溶けにくい性質のため、唾液で溶けることなく噛み続けられる。また、ガムを飲み込んでしまった際も、こういった性質のため、体内で消化吸収することなく排出されるため体に害はないという。

 ガムを噛むことで、集中力と認知能力の向上、唾液の分泌を促すといった効果がある。キシリトールが配合されている製品では虫歯予防に有効だ。一方で、強く噛みすぎると顎関節と歯に大きなダメージを受けるため注意したい。ガムを噛みながらこの記事を書いてみたが普段より集中できた気がする。(帆)


由来
平安時代、元日と6月1日に餅などの固いものを食べて健康と長寿を祈る「歯固め」の風習があったことが由来。日本チューインガム協会が1994年に制定した。
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