今日は何の日

<今日は何の日>8月18日「糸ようじの日」

2025/08/11 09:00

週刊BCN 2025年08月11日vol.2071掲載

歯間掃除で疾患防止

 永久歯を抜く主な原因は「歯周病」とされている。8020推進財団が2018年に歯科医院で抜歯を受けた6541人を調査した結果、4割近くが該当した。

 歯周病は、30歳以上の成人の約8割がかかっていると言われている。細菌感染により起こる炎症性の病気で、進行すると歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯を抜かなければならなくなることもある。

 細菌感染の主な原因は、歯と歯ぐきの境目に残った汚れ。きちんと掃除しないと細菌が増える温床となり、炎症につながる。歯ブラシだけでも多くの汚れは取れるが、歯と歯の間も掃除することで、歯周病のリスクをさらに減らすことができる。

 糸ようじは、デンタルフロスとつまようじが一体になった歯間掃除道具。新幹線の車内で、外国人女性が人目を気にしながらデンタルフロスを使っている様子を小林製薬の社員が見かけたことが開発のきっかけ。当時、日本には歯間を掃除する習慣が定着しておらず、つまようじに慣れている日本人には糸タイプのフロスが使いにくいという課題があった。そこで、片手で口内に入れやすいサイズで、一方に弓型のフロス、もう一方にカギ型のつまようじがついた形状が考案された。(駄)
 


由来
小林製薬が1987年11月に発売した歯間清掃具「糸ようじ」の30周年を記念して、2017年に同社が制定。日付は、8(歯)と8(歯)の間に1(糸)が通っている様子を連想させることから。
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