今日は何の日

<今日は何の日>9月9日「カリフォルニアワインの日」

2025/09/08 09:00

週刊BCN 2025年09月08日vol.2074掲載

ブドウ栽培に理想的な環境

 カリフォルニアワインの歴史は18世紀後半頃から始まるとされている。ほかのワインの産地と比較すると歴史は浅いが、科学的な知見に基づく改良を繰り返す中で、現在のブランドをつくり上げた。1976年に仏国で開催された品評会では、フランスワインに勝利し、業界を代表するワイン産地としての地位を確立させた。

 高い品質のワインがつくれる理由の一つはカリフォルニアの気候にある。夏は乾燥していて晴天が多く、冬には適度な雨が降るため、ワイン用のブドウ栽培の理想的な環境が整っている。またサンフランシスコ沖のカリフォルニア海流が発生させる風や霧によって、日照量が豊富でありながら暑さが緩和され、糖と酸のバランスがとれたブドウが育ちやすいとされている。

 カリフォルニアワインの特徴はボトルのラベルにもある。原料のブドウの種類や原産地、収穫年などを分かりやすく表示したものが多く、ブドウの品種の個性を把握しておけば、ある程度はワインの味を想像できる。ワインに詳しくない人にとっても、好みのブドウの品種を覚えながら飲み比べることができ、お気に入りのワインを見つけやすいだろう。(石)
 


由来
1850年のこの日、カリフォルニアが米国の31番目の州として編入されたことにちなみ、サンフランシスコに本部を置くカリフォルニアワイン協会が、認知拡大を目的に制定した。
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