今日のひとことWeb版

エンタープライズのネットワーク需要取り込みへ

2025/10/06 10:00





 富士通の子会社1FINITYが、エンタープライズのネットワーク構築の需要取り込みに乗り出します。当初はフォトニクスシステムやモバイルシステムなど通信事業者向けの事業を富士通から承継して7月に発足しましたが、「1FINITYはネットワーク事業の会社だと解釈をしている。エンタープライズ企業向けのネットワークでビジネスを拡大してもいいじゃないかということで、そちらのビジネスを新たに立ち上げる」と1FINITYの森林正彰社長CEO(富士通の執行役員専務ネットワーク&データセンターBG長)が理由を明かしました。

 従来取り扱っている光伝送装置は「企業にすぐ入れられるかというと、需要は今の段階ではあまりない」と説明。エンタープライズ向けには、米ネットワークベンダーと協業し、AIによるデータトラフィック増に対応したインフラ構築で貢献することになります。

 1FINITYという社名はネットワーク技術や市場でリーダーになる、グローバルで一体経営するという意味の「1」、顧客と無限の可能性を追求する意思を込めた「INFINITY(無限)」を組み合わせたものだそうです。文字通り存在感を高められるか、注目しています。(春菜孝明)

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富士通と1FINITY、米ネットワークベンダーと協業 同一OS強みにAIによる伝送増量に対応
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