今日は何の日
<今日は何の日>10月16日「ウォルト・ディズニー・カンパニー設立記念日」
2025/10/13 09:00
週刊BCN 2025年10月13日vol.2078掲載
日本アニメの源流をつくるきっかけに
日本発のアニメ関連市場は国内外で3兆円を超え、海外比率は半分を占めるまでに成長している。その端緒となったのは漫画家の手塚治虫がディズニーアニメに感銘を受け、1961年に手塚治虫プロダクション動画部(後の虫プロダクション、通称:虫プロ)を立ち上げたことにあるとされる。63年には日本初の30分枠のテレビアニメ『鉄腕アトム』を毎週放送することに成功。30分枠で毎週放送するスタイルは、62年たった現在でも制作フォーマットとして受け継がれており、映画が大ヒットした『鬼滅の刃』や『チェンソーマン』のテレビ版も同じフォーマットで制作されている。
ただ、ディズニーアニメと同じクオリティーで毎週制作するのは人員的にも予算的にも難しく、1秒24コマのところを8コマに減らし、印象的なカットをしっかり描く一方で、つなぎの動画は手間をかけないなどの工夫が生まれた。また、魔法少女の変身シーンなどを毎週使い回す「バンクシステム」なる手法も考案され、放送を続けることを可能にした。
もし、手塚治虫とディズニーアニメとの出会いがなければ、日本のアニメは今とは大きく異なったものになっていたかも知れない。
(寶)

由来
1923年10月16日にウォルト・ディズニー・カンパニーが正式に発足し、実写とアニメーションを組み合わせた『アリス・コメディ(漫画の国のアリス)』シリーズを制作をスタート。後のディズニーアニメの礎となる。
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