今日は何の日
<今日は何の日>11月30日「絵本の日」
2025/11/24 09:00
週刊BCN 2025年11月24日vol.2083掲載
子どもが最初に手に取る本
「三びきのやぎのがらがらどん」「おやすみなさいおつきさま」などの絵本や、映画化もされた「ナルニア国物語」シリーズに「指輪物語」など、数々の名作を翻訳したことで有名な瀬田貞二。作家、評論家としても活躍した彼が、子どもにとって絵本とは何かを論じた「絵本論」が発行されたことにちなみ、11月30日は「絵本の日」となった。絵本は子どもが最初に手に取る本だろう。紙の本があまり売れなくなって久しいが、絵本は根強く売れるらしく、新たに参入する出版社もいると聞く。やはり子どもには本を実際に手に取って読ませたい、と思う大人は自分を含めて多いのだと感じる。
どんどん新しい絵本が生まれる一方で、昔からずっと読まれているベストセラーも多い。自らが小さいときに読んだ懐かしい一冊を、親としてまた子どもと楽しめるのも良さだ。
「語彙が増えるかも」などと期待したのもあって始めた読み聞かせだが、最近は絵本を読まないと子どもは納得して寝てくれなくなった。繰り返し読んで知っている本をさらに何度も楽しめるのは、大人になると失ってしまう感覚のように思う。今晩は、どの本を読んでほしいとせがまれるのだろう。
(実)

由来
1985年11月30日、翻訳家の瀬田貞二が著した「絵本論」が発行されたことにちなむ。私設図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー ビブリオ」(福岡市)が制定し、日本記念日協会により認定。
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