ゲオはレンタルだけじゃない
中・高生の頃、ゲオといえばレンタルDVDショップのことだった。比較的安価なレンタル料金が魅力的でよく利用した。同じようなイメージを持つ人は少なくないはず。しかし、現在はリユース事業を柱に多角化経営を展開している。本書では、そんなゲオの創業から現在までを詳細にたどっている。
気になっていたゲオのレンタルDVDの安さについては、創業者の遠藤結城氏の経営方針に理由があると、筆者は解説する。映像作品の内容はどこで借りても変わらないため、どこよりも多くの種類をそろえ、安く貸すことにこだわった。そのために店舗は居抜きで、外観や内装は最低限。清潔ではあるがおしゃれとは言えない雰囲気は、入店しやすさにもつながっているとする。
2015年頃に配信サービスやサブスクサービスが台頭してくると、レンタル市場は縮小していったが、ゲオはすでにリユース事業を柱とした複合店舗になっていたため、売り上げを大きく落とすことはなかった。同事業の中核を担っているのは、リユース衣服・服飾雑貨を扱うセカンドストリートだ。フリマアプリが登場する中でも、リアル店舗で中古品の取引がなくならないのは、梱包作業や詐欺にあうリスクを減らすため、といった話には納得感がある。(駄)
『セカストの奇跡 逆襲のゲオ』
野地秩嘉 著
プレジデント社 刊 1980円(税込)