五つの味覚を併せ持つ食材
ホヤは鮮やかなオレンジ色のゴツゴツとした姿で、「海のパイナップル」とも呼ばれる独特な海洋生物だ。宮城県はその一大生産地であり、日本記念日協会によれば、仙台市でさまざまなホヤ料理を提供する「まぼ屋」が記念日を制定した。甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の五つの味覚を併せ持つ珍しい食材であるホヤを多くの人に味わってもらうのが目的だそう。
通常、多く出回るのは4月。旬は5~8月で、特に梅雨を過ぎる頃には甘みとうまみが増すようだ。鮮度が命の食材で、記者が産地で実際に食べた際にはお酒にあうつまみになると感じた。
養殖は1905年頃に同県の唐桑村(現在の気仙沼市)で始まったと言われる。養殖は時代とともに改良され、いまはカキの殻を使った方法が一般的になっている。大きな転機になったのは、2011年の東日本大震災。ホヤの養殖場は壊滅的な被害を受け、生産が窮地に。3年後の14年にようやく出荷が再開できたものの、震災前に生産量の約7割を消費していた韓国が輸入規制をしたことから、新たな販路の開拓が現在でも課題となっている。余談だが、ホヤをモチーフとした気仙沼市のかわいらしい観光キャラクター「海の子 ホヤぼーや」はPRに一役買っている。(実)
由来
仙台市の飲食店「まぼ屋」が、「ホ=フォー(4)ヤ(8)」の語呂合わせから、4月8日をホヤの日として制定。