▼近頃はやりの「麻辣湯」(マーラータン)を食べに行った。春雨や野菜などを煮込んだスープで、痺れる辛さの「花椒」(ホアジャオ)と、ピリ辛の唐辛子が特徴だ。提供される最終形は担々麺に近いが、店内の棚から好きな具材を客自らが選び取る点が大きく異なる。具材は白キクラゲや魚卵団子など、担々麺では見ない組み合わせを楽しめる。中国出張の折に一度体験したことがあるが、自分で選ぶ楽しさがあり、わくわく感を覚えた。
▼ITの世界でも、多様なアプリケーションやサービスの中から、自分の好きなものだけを組み合わせて使いたいというケースはある。しかし、普段見ない食材の味や、ほかの具材との相性の良しあしが想像しにくいのと同様、実際の業務内容と導入を検討しているシステムの相性を事前に、そして正確に判断するのは専門家でも難しい。
▼食べて初めて未知の食材の味がわかるように、SaaSなども実際に現場で動かして初めて分かることも多い。味見ができれば申し分ないが、難しければユースケースが重要な参考になる。自由な組み合わせが可能な時代だからこそ、最高の味を引き出すための確かなレシピが、料理でもITでも重要になる。(駄)