店頭流通

マイクロソフト アップルに1億5000万ドル出資

1997/08/11 18:45

 米マイクロソフトは、アップルコンピュータに1億5000万ドル投資、議決権のない株式を取得すると発表した。ソフトウェア開発などで広範囲の協力関係を結ぶ。

 また、6人の役員のうち4人が退任、スティーブ・ジョブズ氏、オラクルのラリー・エリソン会長、IBMの元最高財務責任者ジェローム・ヨーク氏らが新たに就任する。ジョブズ氏がCEOに就くかどうかは未定。

両社の提携は、(1)両社間で特許のクロスライセンスを結ぶ(2)マイクロソフトはマッキントッシュ向けのオフイス98を発表する。アップルは、インターネットエクスプローラをマックOSにバンドルするなど。

日本の方向性に変化はないと原田社長

 6日夜、アップルコンピュータの原田永幸社長は、マイクロソフト出資の第1報を聞いてもさほど驚きを見せなかった。「詳細な内容はともかく、こうした方向に向かっていることは聞いていた」と、米国本社から、すでにマイクロソフト出資の方針は聞かされていたようだ。

 日本への影響については、「まったくないとはいえないが、現在の方向性が大きく転換することはない」としている。
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