トレンドマイクロ（スティーブ・チャン社長）は、ポケットPCに対応したウイルス対策ソフト「ウイルスバスター for Pocket PC」を、コンパックコンピュータの「iPAQ H3800シリーズ」新製品発売にあわせ、無償で提供開始した。

　携帯情報端末に感染するウイルスとしては、パーム上で動作する「PALM_LIBERTY.A（パームリバティエー）」や「EPOC」上で動作する「EPOC_LIGHTS.A（エポックライツエー）」などが発見されているが、ポケットPC上で動作するウイルスによる被害は、3月25日時点では確認されていない。

　しかし、法人市場におけるモバイルツールとしての採用など、今後ポケットPCのユーザーが増えることが予想され、ウイルス作成者がその層を狙うことは十分に予想される。さらに、ポケットPCとパソコン双方で動作するウイルスが出現する可能性も考えられる。

　同社では、こうした状況を背景に、今回、コンパックの「iPAQ」新製品発売に際し、これまで「ウイルスバスター2002」のパッケージに同梱する形式のみで提供していた「ウイルスバスター for Pocket PC」をウェブ上（http://www.compaq.co.jp/products/handhelds/pocketpc/index.html）から無償でダウンロードできるようにした。