店頭流通
東芝 パソコン拡販に本腰 ネット家電の販売も視野に
2002/09/02 18:45
週刊BCN 2002年09月02日vol.955掲載
東芝がパソコンの拡販に積極的だ。法人市場で前年並みを維持しつつ、コンシューマ市場での販売強化に乗り出した。2002年度に入り、コンシューマ向け販売会社である東芝ライフエレクトロニクスと共同で「PC推進委員会」を設置し、製販一体の販売体制を敷いた。同社のノートパソコン「ダイナブック」シリーズは、ビジネスマンやパソコン上級者など、パソコンの活用頻度が高い層の購入が多かった。今後は、初級者や中級者層へと拡販を図るため、販売フロアの一角にパソコンやホームサーバーなどでライフスタイルをイメージしたコーナー作りを提案する。こうした取り組みは、「ダイナブック」を一般消費者に普及することで、将来的なネット家電製品の販売も視野に入れている。
図は、BCNランキングでノートパソコンにおける東芝の前年同月比推移を追ったものだ。図をみても分かるように、東芝は、前年割れが続くパソコン市場のなかで順調な成長をみせる。
東芝のPC事業部PC企画部・末澤光一部長は、「新製品発売に向け、競合他社が在庫を絞り込む4月に、新製品を投入したことが功を奏した。加えて、今年は、部材高騰の駆け込み需要が重なり、ショップを訪れる消費者が比較的多かったと聞いている。このことも、販売台数を増やした要因だろう」と分析する。
東芝のコンシューマ市場向け販売会社、東芝ライフエレクトロニクスでは、「昨年10月に、全国12の地域販売会社が『東芝ライフエレクトロニクス』として統合し、情報の共有化が図れるようになった。これがパソコン販売の好調につながった」(小川暢久専務取締役・首都圏本部長)という。
東芝では、「これまで当社のパソコンは、付加価値が高い製品を発売してきたが、ビジネスマンやパソコン上級者など、日常の生活や業務のなかで使い込む層が比較的多かった」としており、「今後、パソコンを拡販していくためには、これまでの顧客層に加え、従来取り込めなかった層を開拓していくことが重要だ」と指摘する。
このため今年度に入り、東芝と東芝ライフエレクトロニクスの両社で、パソコン拡販に向けてのプロジェクト「PC推進委員会」を設置し、パソコン販売に関する綿密な打ち合わせを実施。製販一体の販売体制を敷いた。
一方、法人市場は「価格競争が厳しく、今年度はその状況が続く。前年並みの売上高を維持することに注力する」(東芝・末澤部長)としている。
昨年度は、パソコン販売における法人とコンシューマの売り上げ比率が6対4だった。今年度は、コンシューマ向けの販売比率を5割まで引き上げる構えだ。
東芝がコンシューマ市場でのパソコン販売に注力するのは、パソコンを軸に自社製品群を拡販することが狙い。将来的には、ネット家電製品の販売も視野に入れる。
現在では、ホームサーバー「トランスキューブ」とノートパソコン「ダイナブック」シリーズを並べ、販売フロアの一角に独自のコーナーを設けることをショップに提案。消費者に対し、「パソコンと生活をつなぐ」ことを訴求する。将来的にパソコンやホームサーバーとネット家電製品を絡めたコーナーを作ることもショップに提案する意向だ。
「まずは、消費者に『ノートといえばダイナブック』という意識を定着させる」(東芝・末澤部長)と意気込む。
東芝エレクトロニクスでは、「パソコンとホームサーバーで何ができるかを消費者がショップで実際に体験すれば、潜在需要の掘り起こしが期待できる」と強調しており、「ノートパソコンでトップシェアを狙う」と鼻息は荒い。
BCNランキングによると、今年7月は、ノートパソコンにおける東芝が販売台数シェア13.8%で4位。シェアは4月の7.5%と比べ、6.3ポイント上昇した。
国内コンシューマ向けパソコン市場において、トップメーカーとは決して言い難かった東芝がパソコンの拡販に本腰を入れることで、市場にどのような影響を及ぼすか、注目したいところだ。
東芝がパソコンの拡販に積極的だ。法人市場で前年並みを維持しつつ、コンシューマ市場での販売強化に乗り出した。2002年度に入り、コンシューマ向け販売会社である東芝ライフエレクトロニクスと共同で「PC推進委員会」を設置し、製販一体の販売体制を敷いた。同社のノートパソコン「ダイナブック」シリーズは、ビジネスマンやパソコン上級者など、パソコンの活用頻度が高い層の購入が多かった。今後は、初級者や中級者層へと拡販を図るため、販売フロアの一角にパソコンやホームサーバーなどでライフスタイルをイメージしたコーナー作りを提案する。こうした取り組みは、「ダイナブック」を一般消費者に普及することで、将来的なネット家電製品の販売も視野に入れている。
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