店頭流通

NEC パソコンの新ブランド検討へ

2003/02/03 18:45

週刊BCN 2003年02月03日vol.976掲載

 NEC(西垣浩司社長)は、「VALUESTAR(バリュースター)」、「LaVie(ラヴィ)」などのパソコン製品について、ブランドの再編を検討することを明らかにした。ブランド数の増加が市場の混乱を招いていることから、ブランド戦略の見直しを進める。ブランドの統廃合だけでなく、新ブランドへの移行も含めて検討することにしており、2003年度上期中に結論を出したい意向だ。

「VALUESTAR」、「LaVie」など再編の可能性も

 現在、NECには、個人向けデスクトップパソコンの「VALUESTAR」、個人向けノートパソコンの「LaVie」、企業向けデスクトップパソコンの「MATE(メイト)」、企業向けノートパソコンの「VersaPro(バーサプロ)」の4種類のブランドがある。

 さらに、PDA(携帯情報端末)の「PocketGear(ポケットギア)」、「MobileGear(モバイルギア)」やホームサーバーの「AX10」などを含めると、その数はさらに広がる。

 今回、同社がブランドの再編に乗り出すのは、パソコンのブランド数が多いことで、(1)市場での混乱を招いていること、(2)現行ブランドが個人ユーザー向けのパソコンブランドとしての認知度が低いこと――などが要因となっている。

 NECソリューションズの片山徹・執行役員常務は、「長年にわたって、個人向けパソコンブランドとしてLaVie、VALUESTARを使ってきたが、最近のブランド認知度調査を見ても、ソニーのVAIO(バイオ)や日本IBMのThinkPad(シンクパッド)に比べて認知度が低い。従来からのブランドにこだわる必要はない、という声も社内にはある」と話す。

 また、個人向けブランドのLaVieやVALUESTARが、企業にも相当数導入されるといった動きが見られ、ブランド戦略が徹底しているとは言い難い状況もある。

 ブランド戦略が徹底していないことで、受注生産で対応可能な企業向けパソコンの需要に対しても、見込み生産が主体となっている個人向けパソコンで対応することになり、これが不良在庫を生みやすいなど、収益悪化の要因にもなっていた。

 同社では、ブランドを集約する方向で再編するか、新たなパソコン向けのブランドを採用するかを軸にして、検討を進める考えで、03年度上期中には結論を出すことになる。

 また、同社では、インターネットサービスのビッグローブ(BIGLOBE)事業の強化に向け、ビッグローブを核とした携帯電話やパソコン、新情報端末機器、サービスなどを含めた形での新ブランド戦略に乗り出すことも検討する考えだという。
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