店頭流通

高電社 サムスンの液晶テレビを本格販売 デジタル家電市場に地歩築く

2004/03/08 18:45

週刊BCN 2004年03月08日vol.1030掲載

 翻訳ソフト開発・機器販売の高電社(高基秀社長)は、韓国・サムスン電子製の液晶テレビの本格販売を開始する。 国内デジタル家電市場が活発化し、フラットパネルテレビの需要が好調だが、一般家庭・消費者の間におけるサムスン電子の知名度は必ずしも高くない。パソコンモニタ販売で提携関係にある高電社が液晶テレビの販売を手掛けることで、日本市場でのサムスンブランドの知名度向上を図る。同時に高電社としても一層の拡大が期待できるデジタル家電市場に地歩を築くのが狙いだ。

 高電社では昨年末から液晶テレビの販売準備を進め、このほど同社のホームページ上に取り扱い製品を掲載した。15型から40型ワイドテレビまでのフルラインアップを揃えている。大手量販店などはメーカー直販となることから、高電社では法人向けを中心に一部小売店もカバーする。また、メーカーの直接サポートが困難な場合や高電社が手掛けた方が効率的な場合などは、状況に応じて高電社扱いとすることもあるとしている。このため、販売数量については流動的だが、当面は年間1万台程度を目標に設定することになるとみられる。

 高電社は、日韓・韓日や日中・中日などの翻訳ソフトの開発・販売のほか、インターネットサービスやコンテンツ作成などの事業も手掛けている。機器販売事業についてもサムスングループのコンピュータ用モニタの販売を行っており、CRTモニタはサムスン電子の日本総販売元、液晶モニタについても日本サムスンの店頭販売市場総代理店となっている。液晶モニタの販売実績は年間約4万台となっている。
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