店頭流通

ベスト電器 ららぽーと船橋店オープン 千葉県の中核店に

2004/04/05 18:45

週刊BCN 2004年04月05日vol.1034掲載

 ベスト電器の「ららぽーと船橋店」が3月20日にオープンし、初日の来店者数が7500人以上と順調なスタートを切った。これまで同社は千葉県で13店舗を構えていたが、千葉県の中核都市の1つである船橋市への出店は今回が初めて。同店は大型ショッピングモール「ららぽーと」内にあり、ほかのテナントショップの来店者が同店に訪れるという相乗効果も期待できる。

 ベスト電器ららぽーと船橋店は、「ららぽーとウエスト」のリニューアルオープンにともない4階部分にテナント出店した。オープン初日(3月20日)の来店者数は7500人。河津勝則店長(=写真)は、「来店者数の約3分の1が商品を購入した」と、集客だけでなく、顧客として獲得できたと強調する。購入者の20%が液晶テレビなど高額商品を購入したという。

 同店の売り場はワンフロアで面積約3305平方メートル。「若い世代の家族連れの来店を想定し、ベビーカーがすれ違えるように通路を広くした」という。また、パソコンや携帯電話のコーナーには27─28歳の若手スタッフ、家電機器はベテランの42─43歳のスタッフをそれぞれ配置。「顧客と同年代の従業員が対応できる」としている。

 パソコンコーナーにはブロードバンドや薄型テレビを使ったホームシアターなどの体験コーナーを設置。「分かりやすい用途提案と丁寧な接客で購入に結びつける」考え。船橋市は、さくらやが船橋駅前店、ヤマダ電機がテックランド船橋本店、コジマがNEW船橋を出店しており、競争が激しい。河津店長は、「大型ショッピングモールのららぽーとに出店したことで、集客の面で最大の差別化が図れる」と自信をみせる。

 これまでららぽーとには家電量販店が店舗を構えていなかったため、「当店の知名度がこの地域に浸透すれば、家電やパソコンなどを購入する顧客がららぽーとにも訪れるという良い相乗効果が表れるのではないか」とみている。課題は、「平日と土日の来店者数に3倍以上の開きがあること。人員配置の点では、平日のローテーションを細かくする」ことでローコストオペレーションを図っていく。ベスト電器にとって、千葉県での出店数はこれで14店舗となる。船橋市に出店したのは、ららぽーと船橋店が初めて。同店は、「千葉県の中核都市の1つである船橋市のユーザーにベスト電器を浸透させ、千葉県での売り上げシェアを上げていく」と、千葉県における中核店舗の役割を担うことになる。
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