店頭市場ピックアップ

記録型DVDドライブの販売動向

2004/06/21 16:51

週刊BCN 2004年06月21日vol.1044掲載

平均単価、1万5000円を切る

最安値機種では7000円台も

 記録型DVDドライブの平均単価が1万5000円を割り始めた。BCNランキングによると、平均単価が初めて2万円を切ったのが昨年12月末。わずか半年間で、平均単価はさらに約5000円下がったことになる。図はBCNランキングの週次データをもとに、最近2か月間の平均単価推移を示した。4月12-18日の週には1万6510円だった平均単価は、5月10-16日の週に1度反発したものの、5月24-30日の週に初めて1万5000円を切る1万4910円を記録。その後3週連続で1万4000円台で推移し、直近の週(6月7-13日)では、1万4400円まで下がっている。機種別でトップシェアを獲得するLG電子ジャパンのモデルでも、図で示している期間内に2300円下がっている。

 全販売台数の63%を占める内蔵型モデルだけを見ると、最安値モデルであれば7000円台の機種も登場するなど、平均単価は全体に比べさらに低く、1万2120円(6月7-13日の週次データ)となっている。このため、台数ベースでは依然として好調な売れ行きを見せているものの、金額ベースでは台数ほどの勢いはなく、ほぼ前年並みの状況だ。

 メーカー別のシェアを見ると、アイ・オー・データ機器が台数ベースで33.1%、金額ベースで34.3%(6月7-13日の週次データ)でトップ。2位にはバッファローが台数、金額ともに19.3%、3位にはLG電子ジャパンが台数17.4%、金額13.0%となっており、アイ・オー・データ機器が水をあけている。記録型DVDドライブを標準搭載するパソコンの増加に加え、DVDおよびハイブリッドレコーダーの台頭が記録型DVDドライブ市場を縮小させている感は否めない。だが、低価格化で新たな顧客層を囲い込む可能性もあり得る。「置いておけば売れる」時期を過ぎたいま、販売店各社の拡販施策で明暗が分かれる商材になってきた。
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