店頭市場ピックアップ

携帯オーディオの販売動向

2004/08/09 16:51

週刊BCN 2004年08月09日vol.1051掲載

アップル、リオが急伸

iPod miniなど新製品がけん引

 携帯オーディオプレイヤー部門の7月26日-8月1日BCNランキングの週次集計では、アップルコンピュータが販売台数シェア48.0%を獲得した。発売前から注目を集めていた携帯オーディオプレイヤー「iPod mini」が7月24日に発売されシェアが急伸した。iPod mini発売前の6月28日-7月4日の週次集計で、同部門におけるアップルの販売台数シェアが25.4%だったのに比べると2倍近く伸びたことになる。一方、リオ・ジャパンは、7月24日に携帯オーディオの入門機として9980円の低価格モデル「Rio SU10」を投入して販売台数シェア12.3%を獲得した。iPod miniの2万8140円に対して1万円を下回る戦略的な値付けをしたことが注目を集めた。もともとiPodシリーズのヒットなど、携帯オーディオ市場が活性化していることも追い風になった。

 同期間での販売金額シェアを見てみると、アップルが59.3%で6割近い金額シェアを獲得した。2番手はソニーの10.1%、3位はアイリバー・ジャパンの8.1%、4位は低価格モデルを投入したリオ・ジャパンの6.7%だった。ソニー、アイリバーは安定した販売台数を堅持しているものの、アップルとリオが新製品投入で販売台数を伸ばしたため相対的にシェアを下げた。

 6月28日-7月4日の販売台数を100とすれば、直近の7月26日-8月1日の販売台数はアップル323%、リオ261%と急激に伸びたのに対して、ソニー126%。アイリバーは82%と落ち込み、他社の新製品に押された。7月1日-7月31日の月間集計は、アップルが台数シェア40.5%、金額シェア50.8%、ソニー台数11.9%、金額14.22%、アイリバー台数10.9%、金額11.0%、リオ台数8.0%、金額5.4%だった。アップルは新製品iPod miniの発売が7月下旬だったにも関わらず、後半で一気にシェアを拡大した。6月の月間集計でのアップル台数シェアは26.7%に過ぎなかった。
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