店頭市場ピックアップ

映像関連機器の販売動向

2004/08/30 16:51

週刊BCN 2004年08月30日vol.1053掲載

市場が堅調に拡大

テレビとパソコンをつなぐ機器に人気

 映像関連機器市場が拡大している。BCNランキングによると、直近の8月16-22日は台数ベースで前年同週の112%になった。ユーザーにとっては、AV(音響・映像)機能搭載パソコンよりも総合的に安い価格で、テレビチューナーボードやテレビキャプチャボックスを購入してパソコンでテレビ放送が楽しめるほか、ネットワークメディアプレイヤーでパソコンに保存した画像・映像などをテレビで見ることが可能になる。

 アテネ五輪を商機に、映像ニーズに適した製品としてパソコンパーツ専門店などショップが拡販を図ってきたことで、需要の裾野が広がった。市場では、依然としてアイ・オー・データ機器がトップに君臨。メーカー別販売台数シェアで30%以上を維持しており、競合他社を圧倒している。また、8月16-22日の週には、バッファローがカノープスを追い抜き2位に浮上。夏商戦向けに発売したネットワークメディアプレイヤー「リンクシアター」の購入者が増えていることが、シェアの伸長につながった。バッファローがメーカー別販売台数シェアで2位を獲得したのは、5月10-16日の週以来となる。

 パソコンでのテレビ視聴を手頃な価格で実現したいというユーザーニーズは、中級者層などへ裾野が広がっているとはいえ、まだパソコンマニアや上級者の方が多いのも事実。だが、ネットワークメディアプレイヤーに関しては、中級者や初級者を中心に需要が増えているようだ。ネットワークメディアプレイヤーは、テレビとパソコンをつなぐ機器として、パソコンに保存していたデジタルカメラの画像やデジタルビデオカメラで撮影した映像をテレビで楽しむことが可能。最近では無線LANに対応したモデルも出てきており、人気が高まっている。ショップサイドでは、パソコンユーザーの新たな掘り起こしにもつながる商品として注目している。
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