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外付けHDDの販売動向

2004/09/27 16:51

週刊BCN 2004年09月27日vol.1057掲載

200GB以上の大容量化が進む

6か月間で約2倍の構成比に

 外付けHDD(ハードディスクドライブ)の大容量化が進んでいる。200GB以上の製品は、販売台数が今年3月の時点では全体の9.7%と1割弱だったが、8月には17.2%と6か月間で2倍近くに拡大した。図は、BCNランキングで200GB以上の製品が全体の販売に占める割合を示した。200GB以上の製品は、販売台数の構成比が3月から8月まで毎月着実に上昇している。これは、画像や動画など大容量のデータを保存したいというユーザーの増加が要因。また、パソコン内にある膨大なデータが、トラブルで消えないようにバックアップ機能の役目を果たす外付けHDDも大容量製品の人気が高まっている背景にある。

 200GB以上で売れ筋になっている製品は250GBクラス。8月の時点で全体の14.3%を占めており、3月と比べ7ポイント近く増加した。今後も、パソコンの内蔵HDD容量が拡大することにより、これに合わせて外付けHDDの大容量化も進んでいくとみられる。外付けHDD市場は、バッファローがトップシェアを維持しており、次いで2位がアイ・オー・データ機器、3位がロジテックという状況が続く。8月のメーカー別販売台数シェアは、バッファローが47.9%、アイ・オー・データ機器が35.9%、ロジテックが11.6%となった。上位3社を合わせたシェアは95.4%。市場のほとんどを3社で占めており、寡占状態が続いている。

 そんななか、日本マックストアが年末商戦向けに「ワンタッチⅡ」シリーズで300GBの「E30G300」と250GBの「E30G250」をこのほど発売した。これら製品では、ドライブに格納されたデータをパスワードで保護する「ドライブロック機能」などセキュリティ面を強化したことが特徴。同社の内山洋一社長は、「年末商戦は3位以内に食い込みたい」と、3強の一角を崩すことでシェア10%台を狙っていく決意だ。
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