店頭市場ピックアップ
液晶テレビの販売動向
2004/10/11 16:51
週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載
「アクオス」強し
シャープ、台数シェア54%確保
製品別順位でも、シャープの強さは明らかだ。画面サイズ13V型のモデルが台数シェア13.9%でトップに立っているほか、製品別上位トップ10のうち、6モデルをシャープで占めている。シャープは現在、画面サイズ13-45V型まで合計8サイズ、約50モデルをラインアップ。また、「アクオスカスタム」という、顧客の要望に応じ画面周辺を皮や木目仕様に仕立てるオーダーメイド製品も販売しており、モデル数でも他社を引き離している。
先週開催された映像や情報、通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN 2004」でも、シャープは世界最大サイズとなる65V型液晶テレビを参考出品。来場者の注目を集めた。シャープに対抗するソニーは、薄型テレビ「ベガ」の液晶ラインアップを拡充するとともに、高級感を打ち出したハイエンドブランド「クオリアシリーズ」で液晶テレビを初めて製品化、11月から販売開始する。また、東芝、松下電器、日立製作所の3社は、来年1月に液晶パネル製造合弁の設立を予定しており、量産体制を築きつつある。液晶テレビで圧倒的な強さを誇るシャープの勢いがどこまで続くのか、まだ予断を許さない。
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