店頭市場ピックアップ
USB携帯メモリの販売動向
2004/10/18 16:51
週刊BCN 2004年10月18日vol.1060掲載
バッファローが首位を維持
エレコム参入で競争激化か
エレコムの葉田順治社長は、「パソコンはピークが過ぎ、コモディティ化が進んでいる」と強調。「ソフトとハードの融合で新しい可能性を見い出す」と、これまでにない“組み合わせ”で需要の底上げを狙う。ソースネクストの松田憲幸社長は、「USBフラッシュメモリにソフトをバンドルすることは、ソフトのインストールに関して、CD-ROMなどの光ディスクやダウンロード以外に新しいインストール方法が加わることになる。ノートパソコンのなかにはCD-ROMドライブがない機種もある。こうしたパソコンでもインストールが可能になる」と、ビジネスソフトの新規ユーザー開拓に自信をみせる。
パソコン専門店や家電量販店からは、「商品として差別化しにくいUSB携帯メモリに付加価値を付けることは、ユーザーの購入意欲を促すことになる」、「ソフトユーザーの掘り起こしにつながる」など、歓迎の声が挙がる。一方、「人気が高いソフトをバンドルしなければ売れない危険性もある」と指摘するショップもある。エレコムでは、初年度5億円の売り上げを見込む。USB携帯メモリで新しいビジネスを創出したエレコムが、ソースネクストとの提携によるソフトバンドル戦略でシェアをどれだけ獲得できるかに注目が集まる。
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