店頭流通

上新電機 米ゲートウェイ製品販売 ノートパソコンで店頭活性化へ

2004/11/15 18:45

週刊BCN 2004年11月15日vol.1064掲載

 上新電機(土井栄次社長)はこのほど、米パソコン大手、ゲートウェイのノートパソコンの販売を開始した。すでに8月から、ゲートウェイ子会社、イーマシーンズのデスクトップパソコンの取り扱いを行っているが、ゲートウェイ製品をラインアップに加えることで、コストパフォーマンスの高い商品群が揃うことになり、パソコンの店頭販売市場の活性化につなげたい考えだ。

 販売を開始したのは、15インチ液晶パネルを採用したノートパソコン。インテルの「セレロンM340」プロセッサと40ギガバイトのHDD(ハードディスク)を搭載する「4010JP」(価格12万9800円)、同じくインテルの「ペンティアムM725」と60ギガバイトのHDDを搭載する「4510JP」(同14万9800円)の2機種。映像や音楽を楽しむユーザーが増えていることを踏まえ、いずれの機種にもDVD±RWドライブを装備しており、ハード的には上位価格帯の製品と同等の内容に設定している。

 販売開始の告知は折り込みチラシと一部の新聞広告のみで、商品展示も大型店に限られていたが、上新電機の販売集計では上位にランキングされるなど、出足は順調。ノートパソコンの場合、購入者は店頭で商品の操作性などを確認することが多く、今後は現物展示店舗の拡充を進める。

 上新電機では、メーカーのダイレクト販売に対抗するとともに、店頭市場の活性化を目的に、8月からゲートウェイ子会社のイーマシーンズ製デスクトップパソコンの販売を手掛けている。イーマシーンズ製品は、コストパフォーマンスとベーシックな機能が評価され、10月下旬から第2弾の冬モデルの販売に移った。 上新電機のパソコン店頭市場活性化戦略に対する認知度が高まってきたことは、集客力向上とともに、他の電器製品の販売にも結びつく波及効果を生んでいる。ゲートウェイ本体による日本市場再参入は、12月から本格化する見通しだが、上新電機としてもゲートウェイとの連携で商品ラインアップを拡充しながら、店頭市場の活性化施策を展開していくものとみられる。
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