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PDAの市場動向

2004/12/13 16:51

週刊BCN 2004年12月13日vol.1068掲載

ザウルス新製品が人気

シャープとソニーのトップ争い

 PDA(携帯情報端末)市場は、直近の週次データ(11月29-12月5日)でシャープ、ソニーで80%以上を占めており、残り約20%は東芝とその他となっている。BCNランキング月次データによると、今年2月に発売したソニーのクリエ「PEG-TH55(B)CLIEエグゼブラック」が、3月以降10月まで機種別販売台数シェアでトップをキープしていた。メーカー別でもソニーはトップで、2位のシャープを大きく引き離して独走状態にあった。そのなかでシャープが1年ぶりに「ザウルス」の新製品「SL-C3000」を投入。

 図は、BCNランキング週次データによる10月18-24日の週から直近の11月29日-12月5日までのメーカー別シェア上位3社の推移を示した。ザウルスの新製品発売後の11月8-14日にはメーカー別シェアでシャープがソニーを逆転、機種別シェアでもトップを獲得した。直近の11月29日-12月5日では、機種別シェアで31.5%となり、これまで1位だったソニーのクリエ「PEG-TH55(B)CLIEエグゼブラック」は16.4%と大きく水を開けられた恰好だ。

 ソニーは、11月1-7日の週までメーカー別シェアで50%以上を獲得していた。しかしザウルス「SL-C3000」発売後の11月8-14日には約30%までシェアを下げた。だが次の週には40%台まで復活するなど、今でも1週ごとにトップが入れ替わる激戦となっている。

 あるショップ担当者は、ザウルス「SL-C3000」発売以降、「顧客の目がザウルスにシフトしている」と、ザウルスの台頭がはっきりしているという。4GBのハードディスクを搭載していることから、画像など大容量のファイルも保存できることも注目される理由だ。

 一方、ソニーのクリエ「PEG-TH55(B)」は、「無線LAN搭載による利便性」を求めるユーザーから根強く支持されている。
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