店頭市場ピックアップ
はがき作成ソフトの市場動向
2004/12/20 16:51
週刊BCN 2004年12月20日vol.1069掲載
アイフォーとクレオが接近
テレビCMも奏功
図は、BCNランキング週次データをもとに、販売本数上位3社のシェア推移(本数ベース)を表した。
クレオのトップは依然として変わらないが、2位のアイフォーが追い上げ、差は徐々に縮まってきている。10月18-24日の週では、25.1ポイントの差があったが、直近の週(12月6-12日)では、6.6ポイント差まで接近。3位の富士ソフトABCのシェアはほぼ横ばいの状態だけに、はがき作成ソフト市場のトップ争いは2強の様相を呈してきた。
アイフォーでは、好調の理由を「簡単な操作性と、絵柄などの素材集が豊富な点、さらに1月1-3日の間もコールサポートを提供する面が評価され、新規ユーザーの開拓に成功している」(マーケティング部)と説明している。
また、11月25日からは毎年恒例となったテレビコマーシャルもスタート。「筆王」ブランドの認知度を高め、シェアアップに貢献しているようだ。
一方、トップのクレオは、デジタルカメラをパソコンに接続するだけで画像をアプリケーションに取り込めるなどの新機能を追加。15周年記念として、年賀状作成ブックを同梱した特別版も用意するなど、対抗策を打っている。
はがき作成ソフトの販売は、年末年始が一番のビジネスチャンス。図で表している期間でも、10月18-24日の全販売本数を100とすると、直近の週では425と、4倍以上本数が伸びている。新規ユーザー開拓の余地はまだ残されており、年末年始の休みに入る前の今後1-2週間は、さらに販売が伸びる可能性もある。
ショップでの店頭デモなど、各メーカーがどのような拡販施策を用意しているかが注目だ。
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